教員から転職したい女性へ | 働きやすさ重視のおすすめ転職先7選

働きやすさ重視の転職先7選

この記事の監修者

教育転職ドットコム 田中

教育転職ドットコム 田中

代表取締役

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京都市出身。学生時代から教員の道を志すも教育実習で課題感を感じ、まずはビジネス経験を積もうと総合コンサルティングファームのABeamConsultingに入社。その後、学んだ後に求められる力を採用の領域で体感したいと株式会社リクルートに転職。人事採用領域とまなび(教育)領域で12年間、法人営業および営業責任者として従事し、まなび事業部では年間最優秀マネジャーとして表彰。その後、海外教育ベンチャーの取締役などを経て株式会社コトブックを創業。コンサルタント兼プロジェクトマネージャーとして大手学習塾やブランド大学など教育系企業のプロジェクトを多数担い、担当した案件の全てを当初計画予定以上の成功に導く。京都精華大学 非常勤講師(キャリア科目)。

この記事の目次

こんなお悩みありませんか?

  • この働き方、将来も続けられる?
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  • プライベートも、キャリアも、諦めたくない。

教育業界専門の
キャリアアドバイザーが担当

教員から新しいキャリアへ。女性が後悔しない転職を叶える方法

「このままで、結婚や出産後も働き続けられる?」そんな不安を抱える女性教員のあなたへ。

この記事では、将来のライフプランを見据えた転職の考え方を徹底解説。

教員の経験を活かし、キャリアもプライベートも充実させるための具体的な選択肢と準備のコツをお伝えします。

教員をしている女性が転職をしたいと思うとき

教員をしている女性が、転職をしたいと思うとき

教員は安定した高収入の職業であり、子供たちの未来を育むという、大切な仕事です。しかし、身体的にも、精神的にも大変な仕事であり、転職を検討する機会も少なくないと思います。では、どのような時に転職をしたいと思うか、取り上げてみたいと思います。

毎日の残業・持ち帰り仕事が多すぎて体力的に限界を感じたとき

教員の仕事は過重労働が常態化しており、残業や持ち帰り仕事が発生する場合もあります。これは他の職業と比較しても時間外労働が長く、体力面だけでなく精神面でも苦しさを感じやすい環境と言えるでしょう。

実際に文部科学省のデータからも、教員の精神疾患による休職者が増加傾向にあることが分かります。

参考: 令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果(概要)(PDF:532KB)

休日出勤や行事対応が当たり前で、プライベートが取れないと感じたとき

教員の仕事は、平日の授業や生徒指導に留まらず、休日出勤や学校行事への対応など、多岐にわたります。土曜授業が行われることもあり、部活動指導のために日曜日の出勤が必要となる場合もあります。

さらに学校行事は保護者の参加を前提として、休日に開催されることも少なくありません。その準備のために、深夜まで学校に残ったり、早朝から出勤したりすることもあります。

このような状況では、プライベートな時間を確保することは極めて困難であり、実生活を犠牲にせざるを得ないのが現状です。

結婚・出産・育児・介護など、将来のライフイベントに備えたいとき

教師は、仕事と並行して結婚、出産、育児、介護といったライフイベントを経験する中で、その両立の困難さから退職や休職を選ぶことが少なくありません。

女性教員の育児休業等の取得状況

種類概要取得率
育児休業3歳未満の子供の養育のための休職97.4%
育児短時間勤務小学校就学以前の子供の養育のため、いくつかの勤務時間を短縮した勤務形態から、
希望する日及び時間帯において勤務する
3.7%
部分休業小学校就学以前の子供の養育のため、正規の勤務時間の始めと終わりに、
1日を通じて2時間以内で休みを取得する
5.1%

現状として、教員が育児や介護をする場合、一般企業に勤める方と比較して業務量の調整が困難であることが挙げられます。

また、仕事と子育ての両立を支援する育児短時間勤務や部分休業の取得率は依然として低く、これは働きながら子育ての時間を確保することの難しさを示唆しています。

参考:東京都教育庁人事部勤労課 勤務時間・休暇等 制度の概要

文部科学省 7-1 育児休業等の取得状況(教育職員)  (PDF:108KB)

「本当にやりたい教育」ができない現実にジレンマを感じたとき

やりたい教育があっても、学校や自治体の方針・規則によって実現が難しいと悩む方もいるのではないでしょうか。教育に対して強い情熱を抱いている方ほど、明確な理想像を持っていても、公的機関という性質上、変革が困難であったり、年功序列の組織体系の中で個人の意見が反映されにくいと感じることも少なくありません。

また、授業以外の雑務が多く、授業準備に時間を割けないことも多いため、理想と現実のギャップに苦しむ教員の方もいると思います。

将来的なキャリアパスが見えず不安になったとき

教員として教えることや生徒との触れ合いを重視する方にとって、キャリアアップの最終目標である管理職は、必ずしも望ましいキャリアパスとは限りません。

また、少子高齢化が進む現代においては、私立学校の経営が厳しくなるケースも少なくありません。公立高校の教員は公務員ですが、私立学校の教員はそうではないため、学校の経営状況によってはリストラの可能性もゼロではありません。このような状況から、キャリアに不安を感じ、転職を検討する方もいます。

女性教員におすすめの転職先7選

教員は専門職であるため、一般企業とは働き方が大きく異なります。そのため、転職を考える際には、その選択に悩むことも少なくありません。そこで、教員経験を活かせるおすすめの転職先を7つご紹介します。

学習塾・予備校の講師

塾や予備校の講師は、学校教員として培ったスキルをそのまま活かせる職業です。

学校との最大の違いは、塾では「成績の向上」が最も重視される点にあります。そのため、合格実績などの成果重視で厳しさもありますが、努力次第で高収入も期待できます。

塾講師は夜型の勤務が一般的で、土日や長期休暇も授業が入りやすいです。しかし、教員に比べて部活動などの授業以外の業務が少なく、授業とその準備に集中できる時間を確保しやすいという特徴があります。

教材開発・教育系出版社

教材開発、教育系出版社は、教員としての深い知見を活かせる分野です。ここでは、生徒と直接関わる機会は少ないものの、教育現場の現実を理解していることが大きな強みとなります。教育の情報化や新しい学習方法の開発に貢献し、学びの基盤を支える重要な役割を担っています。

教育業界に関心を持つ従業員が多く、元教員も珍しくないため、一般企業に比べて元教員が働きやすい環境が整っています。教材開発や教育系出版社には、ベンチャー企業と大手企業があり、働き方が大きく異なるため、ご自身の働き方に合った企業を見つけることが重要です。

学校事務

学校事務は、教壇に立つことに辛さを感じた場合でも、学校に関わり続けることができる仕事です。教員より残業や業務時間が少なく、よりプライベートを充実させられます。

大学職員

大学運営を支える「教育の裏方」として、大学職員は多岐にわたる業務を担います。教員とは異なり授業は行いませんが、学生サポート、教員支援、大学全体の管理業務などが含まれます。

特に私立大学においては、高年収で勤務時間も安定しているため、教員から大学職員への転職者は増加傾向にあります。

研修講師

企業の研修講師とは、社員のスキル向上や意識改革を目的とした「研修」を実施する職業です。企業内の担当者として行う場合と、外部の専門業者として行う場合があります。

教員としての「教える力」をそのまま活かすことができる職種です。

事務・カスタマーサポートなどのバックオフィス職

事務・カスタマーサポートなどの「バックオフィス職」は、会社の表には出ないものの、業務を円滑に進めるために不可欠な存在です。教員や講師からの転職先としても人気があり、「人を支える」「正確に処理する」ことにやりがいを感じる人に向いています。

給与水準としては教員より低いですが、労働時間は安定しやすくプライベートを充実させることができます。

営業職

営業職は、教員とは全く異なる仕事に感じるかもしれませんが、実は教職員としての経験やスキルを活かせる職種のひとつです。

たとえば、生徒との日々のやりとりで培ったコミュニケーション力や傾聴力、授業で身につけたプレゼンテーション力は、営業の現場でも役立つことが多いです。

教員時代よりも収入が増えるケースも少なくありません。

女性教員の転職成功事例

ここまで、転職理由や転職先についてご紹介してきましたが、実際の転職成功事例も見ていきましょう。

女性教員の転職成功事例

Aさん:教員から塾講師に

Aさんは私立の進学校で5年間歴史の教員を務めました。

歴史を教えることにやりがいを感じていたものの、慣れない部活動顧問や保護者対応といった授業以外の業務に疲弊し、塾講師への転職を決意しました。現在は日本史の指導に専念でき、自身の工夫を授業に直接反映できることに楽しさとやりがいを感じています。

Bさん:教員から大学職員に

Bさんは公立小学校で10年間教員を務めました。

子どもが好きで、教えることにもやりがいを感じていましたが、結婚・出産を経て教員として働き続けることに限界を感じるようになりました。そんな時、大学職員という仕事を知り、転職を決意。現在は学生支援課で、無理な相談もなく安定して働いています。

Cさん:教員からオンライン教材の営業職に

Cさんは公立中学校で7年間教員を務めました。

生徒たちとの交流や部活動の指導に情熱を注ぎ、教員として充実した日々を送っていました。しかし、大学時代の友人たちと話す中で、学校以外の世界で働くことへの憧れが募り、担当学年の卒業を機に転職を決意しました。現在はオンライン教材の営業職として、教員時代に培った知識や経験を活かして働いています。多様な人々との出会いがある営業職にやりがいと誇りを感じています。

女性教員が転職を成功させるために知っておきたいこと

教員を続けながらの転職活動は非常に大変です。そこで、転職を成功させるために知っておくべきことをご紹介します。

転職で何を叶えてどうなりたいのか明確にしよう

転職を成功させるには、目指すキャリア像を明確にすることが最も重要です。

例えば、教育転職ドットコムに相談されるのは下記のようなものがあります。

  • 教員の仕事自体は続けたいが、今の学校は人間関係が悪く、精神的負担が重い
  • 長時間労働や土日の部活動指導で、自分の時間や家族と過ごす時間が全く確保できない。ワークライフバランスを改善したい。
  • 年功序列ではない、成果や実力が正当に評価される組織で働きたい。
  • 結婚や出産・子育てといったライフイベントと、仕事を無理なく両立できるような職場で長くキャリアを築きたい。

面接で必ず聞かれる志望動機では、何を実現したいのかを明確にし、ネガティブな側面だけでなくポジティブな側面も伝えることで、より良い印象を与えることができます。

教育業界に精通しているエージェントを選ぼう

教育業界は他業種と異なる点が多いため、通常の転職サイトでは得られない職種や転職方法の情報が存在します。

教員は業務量が多く勤務時間も長いため、働きながら転職に関する情報を収集するのは非常に困難です。転職エージェントを有効活用することで、転職の成功率を高めるだけでなく、最短での転職を実現できます。

転職エージェントにも業界特化型と汎用型と2つのタイプがあります。

業界特化型の転職エージェント汎用型の転職エージェント
・飲食業界特化・教育業界特化など業界別に特化していたり、管理職特化・営業職特化など職種別に特化している
・その業界や職種ならではの情報を持っている
・業界や職種に特化していないが、幅広く求人を取り扱っており、取り扱い求人が圧倒的に多い

特に教育業界は民間ビジネスと毛色が異なる部分があるため、教育業界特化型の転職エージェントを利用すると役立つノウハウや情報を得られます。

「教育転職ドットコム」なら教員から異業界への転職が得意

「教育転職ドットコム」は教育業界に特化した転職エージェントとして、教員の方の異業界・同業界への転職を支援してきました。200社以上の会社と連携し、支援体制も充実しています。

転職を検討している段階でも大丈夫!まずは無料相談しよう

「教育転職ドットコム」では、人生における大きな決断である転職について、検討段階から無料でご相談いただけます。転職準備のすべてをサポートし、どのような不安にも寄り添いますので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

教育転職ドットコム 田中

教育転職ドットコム 田中

代表取締役

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京都市出身。学生時代から教員の道を志すも教育実習で課題感を感じ、まずはビジネス経験を積もうと総合コンサルティングファームのABeamConsultingに入社。その後、学んだ後に求められる力を採用の領域で体感したいと株式会社リクルートに転職。人事採用領域とまなび(教育)領域で12年間、法人営業および営業責任者として従事し、まなび事業部では年間最優秀マネジャーとして表彰。その後、海外教育ベンチャーの取締役などを経て株式会社コトブックを創業。コンサルタント兼プロジェクトマネージャーとして大手学習塾やブランド大学など教育系企業のプロジェクトを多数担い、担当した案件の全てを当初計画予定以上の成功に導く。京都精華大学 非常勤講師(キャリア科目)。

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