塾講師の副業はおすすめ?社会人が始める方法と注意点

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教育転職ドットコム 田中

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教員の道を志すもまずはビジネス経験を積もうとコンサルティングファームに入社の後、リクルートに転職。人事採用領域と教育領域で12年間、法人営業および営業責任者として従事し、年間最優秀マネジャーとして表彰。退職後、海外教育ベンチャーの取締役などを経て株式会社コトブックを創業。大手学習塾や私立大学など教育系企業のコンサルティングなど教育領域に関する知見を活かし、教育領域の転職支援を行う傍ら、京都精華大学キャリア科目の非常勤講師も務める。

「今の収入だけでは将来が不安…」 「スキルを活かしつつ、やりがいも感じられる副業はないだろうか」

そう考える方にとって、「塾講師」の副業は有力な選択肢の一つです。

塾講師の仕事は、単に収入を増やすだけでなく、あなたの知識やスキルを誰かの成長に直結させられる、高いやりがいがあります。さらに、生徒を指導する過程で身につくスキルは、本業での顧客折衝やマネジメントなどにも役立つでしょう。

しかし、いざ始めようとすると、「本業との両立は可能?」「授業準備の負担は?」「会社の規則や税金はどうすれば?」といった不安が次々と浮かぶかもしれません。

この記事では、塾講師の副業に踏み出したい社会人のために、その3つの魅力から、4つの主要な不安の具体的な解消法、そして失敗しない職場の選び方まで、すべてを徹底解説します。

あなたの不安を解消し、一歩踏み出すための実用的な情報をお伝えします。

この記事の目次

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社会人が塾講師を副業にする3つの魅力

社会人が副業に塾講師を選ぶ理由

なぜ今、多くの社会人が塾講師を副業として選んでいるのでしょうか。

それは、単なる時給の高さだけでなく、本業にも役立つ「スキルアップ」「やりがい」を同時に得られるからです。

本業に活きるスキルが身につく

塾講師として生徒を指導する過程で身につく能力は、教育業界以外でも通用する強力なビジネススキルです。

習得できるスキル      詳細本業での活用シーン            
プレゼン・伝達能力相手のレベル(学力)や理解度に合わせて、難しい内容を分かりやすく分解し、簡潔に伝える力。・顧客への提案
・社内での会議やプレゼンテーション
・部下への業務指示。
課題発見・解決能力生徒の「なぜできないか」を分析し、学習方法や教材をカスタマイズして結果(成績向上)につなげる力。・顧客の潜在的な課題抽出
・進捗を妨げる課題の深掘りと解決
進捗管理能力志望校合格や目標達成までの道のりを逆算し、具体的な学習計画を立て、生徒のモチベーションを維持しながら伴走する力。・営業プロセス管理
・プロジェクトマネジメント
・チームメンバーのマネジメント

生徒の成長を支えるやりがい

社会人として働く中で、「自分の仕事が誰の役に立っているのか」が見えにくいと感じることはありませんか。

塾講師の仕事は、生徒の成長が目に見える形で返ってくるのが最大の魅力です。

項目詳細
目の前の変化生徒が「わかった!」と目を輝かせる瞬間や、苦手科目を克服した時の喜びを共有できます。
感謝される経験生徒や保護者から直接感謝の言葉をもらえるため、自己肯定感や仕事への貢献実感を強く得られます。
自身の再確認過去の学習経験や専門知識を活かし、社会に貢献しているという確かな実感が得られます。

経験やスキルが収入に繋がる

塾講師は時給水準が高いだけでなく、副業として続けるほど実績が蓄積され、より高単価の案件につながりやすい特徴があります。

契約形態 報酬目安    特徴と評価されるスキル
集団指導週1回
月4万円程度〜
プレゼン能力や講師経験が評価される。生徒数が多い分、責任も大きい。
個別指導週2回
月2万円程度〜
きめ細やかな指導力やマネジメントスキルが評価される。副業で最も選ばれやすい形態。
特殊指導時給5,000円超も難関校受験対策、医学部受験、小論文添削など、高い専門性が求められる分野。

始める前に確認!社会人の副業「4つの不安」解消法

いざ塾講師の副業を考えたとき、多くの社会人がまず直面するのが、「本業との両立は?」「会社の規則は?」といった不安や疑問です。

この章では、社会人がつまずきやすいポイントに丁寧に答えながら、実際の働き方や注意点、そして不安を解消するための具体策をまとめています。

不安①:本業との両立は可能?

塾講師の指導時間は、主に「生徒の放課後や休日」に集中するため、日中の本業とはバッティングしにくいという大きな特徴があります。

働き方モデルケース  特徴とメリット
平日夜間型19時〜22時頃の間で週1〜2回指導。
本業後すぐに指導に入れるよう、勤務先や自宅近くの塾を選ぶと良いでしょう。
週末集中型土曜日の午前中や、日曜日の午後など、週末に2〜3コマ連続して指導。
平日の負担を避けたい方におすすめ。
オンライン指導活用移動時間がゼロになるため、本業後の疲労を最小限に抑えられます。
準備時間も自宅で完結できるのが魅力。

まずは「週1回(90分〜120分)」の短時間からスタートし、無理のないペースで慣れていく「スモールスタート」を心がけましょう。

不安②:授業準備の負担は大きい?

かつては「授業準備に膨大な時間がかかる」というイメージがありましたが、現代の塾業界では、デジタル化と効率化が進んでいます。

項目詳細
マニュアルの充実   多くの大手・中堅塾では、授業の進め方や生徒への声かけ方について、詳細なマニュアルや指導案が整備されています。
教材の進化必要な問題集やプリント類は、本部が一括で作成・提供しているため、講師がゼロから教材を作る必要はほとんどありません。
ICT化による効率化授業報告や生徒への連絡は、専用のシステムやアプリを利用する塾が多く、短時間で完了できます。

採用面接時や、内定後の条件確認の面談では、必ず以下の点を質問し、内容を理解したうえで承諾するのがおすすめです。

  • 授業準備はどの程度必要か
  • 教材は支給されるのか
  • 授業外業務にも時給(報酬)が支払われるのか

特に初心者の方は、マニュアルが整っていて授業準備にあまり時間がかからない塾を選ぶと、負担が少なく安心して始められます。

不安③:就業規則や税金(確定申告)は?

副業を始めるうえでまず気にしておきたいのは、「本業の会社のルールに沿っているか」「税金まわりの手続き」です。

ここをきちんと押さえておくことで、余計なトラブルを避けながら安心して副業を続けられます。

1. 就業規則の確認

項目詳細
原則容認か禁止か    まずは自社の就業規則で「副業・兼業」の項目を必ず確認してください。近年は厚生労働省のガイドライン改定により、多くの企業で副業が「原則容認(届出制)」へとシフトしています。
競業避止義務本業が教育関連の企業の場合、「同業他社での兼業」を禁止している規定がないか、特に注意深くチェックが必要です。

2. 税金(確定申告)の基本

項目詳細
年間の目安  副業で得た所得(収入から経費を引いたもの)が年間20万円を超える場合、原則として確定申告が必要です。
住民税対策所得額に関わらず、住民税の申告は必要です。本業の給与から引かれる「特別徴収」ではなく、「普通徴収」(自分で納付)を選択することで、副業による所得額が会社に伝わりにくくなります。
注意点自治体や勤務先の方針によって対応が異なるため、必ずご自身の状況を事前に確認してください。

会社への届出や税務に関する不明点は、必ず人事部門や税理士、自治体に相談し、ルールに則った手続きを行うことが、安心して副業を継続する唯一の方法です。

不安④:未経験・学生以外でも働ける?

まったく問題ありません。 むしろ社会人の経験は高く評価されます。

社会人経験が評価される理由   詳細
指導内容の専門性自身の得意科目や専門知識(例:理系科目の実務経験、英語のビジネス活用経験など)を指導に活かせる。
保護者対応社会人としてのマナーや丁寧な言葉遣いが、生徒の保護者との信頼関係構築に大きく貢献する。
生徒への影響力社会で働く姿やキャリア観を伝えることが、生徒の進路指導やモチベーション維持にプラスに働く。

多くの塾が「社会人講師」を積極的に採用しており、未経験者向けの研修プログラムも充実しています。

副業で失敗しない「働きやすい職場」の見極め方

働きやすい職場の見分け方

塾講師の副業で最も重要なのは、「長く無理なく続けられること」です。

以下のポイントを参考に、あなたのライフスタイルに合った塾を選びましょう。

Wワーク・社会人歓迎か

求人情報や採用ページで「社会人講師歓迎」「WワークOK」といった文言があるかを確認しましょう。

チェックポイント:
Wワークに理解がある塾は、シフトの柔軟性が高い、研修が夜間や週末に設定されているなど、社会人にとって働きやすい環境が整備されている可能性が高いです。

シフトの融通が利くか

繁忙期に無理が出ないよう、シフトを柔軟に調整してもらえるか、また 急な出張や予定変更があった場合に相談できるのか―

こうした点は、事前に必ず確認しておくのがおすすめです。

  • 質問すべきこと:
    • 「指導を休む場合の振替や代講のシステムは整っているか?」
    • 「本業の繁忙期が●月と●月で、この時期にシフトを減らしてもらう可能性があるが大丈夫か?」
    • 「塾の繁忙期(テスト前や受験前など)でも、自分の希望シフトを優先してもらえるか?」

授業準備のサポート体制

デジタル化やマニュアル化がすすんでおり、準備の負担が少ない塾を選びましょう。

  • 確認事項:
    • 教材は本部支給か、自作が必要か。
    • 指導案(カリキュラム)は明確に示されているか。
    • ICTツール(電子黒板、指導アプリなど)が導入されており、業務効率化が図られているか。

未経験者への研修制度

社会人経験はあっても、「教えるプロ」としての技術は別途必要です。

  • 確認事項:
    • 最初の数ヶ月間にOJT(On-the-Job Training)や座学研修があるか。
    • 指導開始後も、教室長や先輩講師からフィードバックや相談を受けられる体制があるか。
    • 指導について悩んだ際に、気軽に相談できる上司はいるか。

副業の「次」も考える:キャリアの選択肢

塾講師の副業は、ただお金を稼ぐだけではなく、自分のキャリアの幅を広げるきっかけにもなります。

副業をキャリアに活かす方法

副業を「キャリアの選択肢」として捉え直す視点を持ちましょう。

キャリアアドバイザーからのコメント:

本業だけだと、自分の強みや市場価値は意外と見えにくいものかと思います。
でも、副業を通して
「自分はどんなことが得意なのか」「どんな場面で力を発揮できるのか」
がはっきりしてくる人はとても多いです。
こうした気づきは、自分の市場価値の認識やキャリアの棚卸しにもつながりますし、いざ転職を考える時にも必ず役に立ちます。

塾講師の副業を通して身に付く『課題解決力』や『マネジメント力』は、教育業界内での転職はもちろん、異業種での管理職や営業職などでも強力なアピールポイントになります。
転職の際に、こうしたアピール材料が増えるという意味でも、副業はキャリアの選択肢を広げてくれるのでおすすめです。

重要なのは、副業で『何をしたか』ではなく、『どのような課題を解決し、どんなスキルが身についたか』を言語化して残しておくことです。それを転職活動で具体例として提示できれば、面接での評価が大きく上がります。

<副業から転職に繋がった実例>

Aさん(男性)のプロフィール
前職: IT企業営業職
転職後:大手学習塾 教室マネージャー

IT企業で法人営業として活躍する傍ら、「教育分野への貢献」を志し、副業として個別指導塾の講師をスタート。

副業では、単なる教科指導にとどまらず、営業職で培った顧客の潜在ニーズを深掘りするスキルを転用。

講師としての授業業務だけでなく、生徒・保護者への丁寧なヒアリングを通じて、学習習慣の改善や進路相談も担当し、担当生徒の進路決定率を大幅に向上させました。

この「ビジネス視点での課題解決力」と「教育への熱意」が評価され、大手学習塾の教室マネジメント職へのキャリアチェンジに成功。現在は、副業で得たマネジメント経験を活かし、教室全体の運営とスタッフ育成を統括しています。

キャリア変遷のポイント:

  • 活かしたスキル: 顧客折衝能力、課題発見力、目標達成に向けた進捗管理能力。
  • 転換の鍵: 副業を「アルバイト」ではなく、「教育業界でのビジネススキル証明」として位置付けたこと。

教育業界で広がる多様な働き方

塾講師として副業を始めると、“教育の仕事=対面で教えること” というイメージが大きく変わる人が多いです。

実は教育の世界には、塾講師の経験を活かしてできる働き方が意外と幅広くあります。

ここでは、副業として無理なく挑戦しやすい選択肢を紹介します。

  • 教材制作(問題作成・解説の執筆)

    塾で培った指導力や説明の工夫が活きる仕事。自宅でできる副業としても人気。
  • 学習アプリ・教育メディアのコンテンツ制作

    勉強法記事、受験情報、解説動画の監修など、“教える以外”の形で教育に関われる。
  • 教育業界へのインサイドセールス

    学校や塾などにオンラインでヒアリング・提案を行う仕事。教育の現場を理解している経験が評価され、副業としても参画しやすい領域。

こうした働き方は、塾講師の副業経験があるからこそ挑戦しやすく、“教育業界の中で自分に合った働き方を見つけやすくなる” というメリットがあります。

また、副業として広げるだけでなく、経験を積めばもちろん本業としてキャリアチェンジすることも可能になります。

まとめ:塾講師の副業で、キャリアの可能性を広げよう

塾講師の副業は、社会人にとって「高時給」「やりがい」、そして「本業に役立つスキルの獲得」の三拍子が揃った理想的な選択肢です。

不安に感じていた「両立」「準備負担」「就業規則」といった課題も、働きやすい職場選びと正しい手続きを踏むことで、解消できます。

副業を始めることは、単なる収入アップではなく、あなたのキャリアの可能性を広げる戦略的な一歩になります。

「体力的な不安」「就業規則の心配」「どうやって案件を見つけるか」といった具体的な悩みは、私たちキャリアアドバイザーにご相談ください。

この記事の監修者

教育転職ドットコム 田中

教育転職ドットコム 田中

代表取締役

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教員の道を志すもまずはビジネス経験を積もうとコンサルティングファームに入社の後、リクルートに転職。人事採用領域と教育領域で12年間、法人営業および営業責任者として従事し、年間最優秀マネジャーとして表彰。退職後、海外教育ベンチャーの取締役などを経て株式会社コトブックを創業。大手学習塾や私立大学など教育系企業のコンサルティングなど教育領域に関する知見を活かし、教育領域の転職支援を行う傍ら、京都精華大学キャリア科目の非常勤講師も務める。

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