【決定版】塾講師の転職先おすすめ11選!転職成功のポイントも解説

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教育転職ドットコム 吉田

教育転職ドットコム 吉田

キャリアアドバイザー

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新卒で会計コンサルティングファームに入社し内部統制構築支援や決算早期化支援プロジェクト等に携わった後、リクルートへ転職。教育領域で大学を中心とした高等教育機関の募集戦略の策定やマーケティング支援に携わる。その後学習塾を立ち上げ、創業2か月で単月黒字を達成。学習塾運営のみならず、高校大学受験のための進路指導講演会、高校入試問題の作成等、「教育」分野へ広範にわたって関わり、2022年株式会社コトブックへ参画。

「今の労働時間、給料、将来性…このまま塾講師を続けていいのだろうか?

塾講師として培ってきたスキルを持っているのに、「このスキルが、他の業界で通用するのか?」と一歩を踏み出せずにいませんか?

かつての熱意と、今のキャリアへの不安の板挟みになっている。そんな方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。塾講師の仕事で培ったスキルは、実は転職市場で高く評価されます。

この記事では、現役・元塾講師のリアルな悩みに寄り添いながら、あなたの強みが活かせるおすすめの転職先を11種類、志向別に徹底解説します。さらに、後悔しない転職を成功させるための具体的なステップもご紹介します。

この記事の目次

こんなお悩みありませんか?

  • 塾講師として培ったスキルの市場価値が知りたい
  • 塾講師からの転職におすすめの求人が知りたい
  • 優良な非公開求人を紹介してほしい

教育業界専門の
キャリアアドバイザーが担当

【志向別】塾講師におすすめの転職先11選

塾講師におすすめの転職先

塾講師と一口に言っても、やりがいの源泉は人それぞれです。

「生徒とのコミュニケーションが好き」「カリキュラムを組むのが得意」「目標達成にやりがいを感じる」など、あなたの「軸」によって最適な転職先は異なります。

ここでは、あなたの熱意や得意分野を最大限に活かすため、「コミュニケーション能力」「教育業界の知見」「安定・専門職」という3つの志向に分けて、おすすめの転職先11選を徹底解説します。

1. コミュニケーション能力を活かす職種

「生徒や保護者との信頼関係づくりが得意」 「相手に合わせて説明の仕方を変えるのがうまいと言われる」

そんなあなたには、塾講師で培った「対人折衝能力」をそのまま活かせる以下の職種がおすすめです。

① 法人営業

▶︎ どんな仕事?
企業(法人)に対して、自社の商品やサービス(例:広告、ITシステム、人材サービスなど)を提案し、契約を結ぶ仕事です。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
営業と聞くと、難しそうだと不安になるかもしれません。しかし、塾講師の経験は営業職と非常に親和性が高いのです。

塾講師の経験で培ったスキルビジネスシーンでの具体的な応用力
課題発見力生徒の「成績が上がらない」原因を分析したように、顧客企業の「困りごと」を見抜く力として活かせます。
提案力志望校合格というゴールに向けた学習プランを提案したように、顧客の課題を解決するサービスを論理的に提案する力として活かせます。
目標達成志向生徒の合格や講習の集客目標を追ってきた経験は、そのまま企業の営業目標の達成プロセスに活かせるコミットメント力です。

② 人材紹介(キャリアアドバイザー)

▶︎ どんな仕事?
転職を希望する「求職者」と、人材を募集する「企業」をマッチングさせる仕事です。求職者のキャリア相談に乗り、面接対策を行い、最適な企業を紹介します。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
キャリアアドバイザーは「社会人の進路指導の先生」とも言えます。「人の人生の転機に立ち会い、サポートしたい」という思いが強い方には最適の職種です。

塾講師の経験で培ったスキル人材紹介(キャリアアドバイザー)の仕事での応用力
傾聴力生徒や保護者の悩み・本音を引き出してきた経験は、求職者の希望や不安を深く理解するヒアリング力として活かせます。
伴走力受験というゴールまで生徒と二人三脚で歩んだ経験は、求職者の転職活動を成功まで粘り強くサポートする力として活かせます。
提案力その人の適性や希望に合った「キャリアプラン」を提案する力は、求職者に最適な求人やキャリアパスを提示する力として活かせます。

③ 人事(採用・研修)

▶︎ どんな仕事?
企業の「人」に関わるすべての業務を担当します。特に塾講師から人気が高いのは、新しい社員を採用する「採用担当」や、社員のスキルアップを支援する「研修担当」です。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
アルバイト講師のマネジメントやその採用まで担っていた方は、採用・育成経験が活かせるので向いています。

塾講師の経験で培ったスキル人事職(採用・研修)の仕事での具体的な応用力
採用活動への貢献自塾の魅力ややりがいを語り、入塾を促進した経験は、会社の魅力を伝え、候補者の入社意欲を高める「採用広報」や「面接官」として直結します。
研修・教育への貢献  人前で分かりやすく教え、相手の成長を促してきた「指導スキル」や「教える技術」は、新入社員研修やスキルアップ研修でそのまま活かせます。

④ カスタマーサポート・カスタマーサクセス

▶︎ どんな仕事?
自社の商品やサービスを利用する顧客に対して、質問対応・トラブル解決・活用支援を行う仕事です。カスタマーサポートは“問題解決”が中心で、カスタマーサクセスは“顧客がサービスを使って成功すること”を目的としています。顧客満足度を高め、長期的な関係を築くことが重要な役割です。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
塾講師は、生徒一人ひとりの課題を理解し、成果につなげるサポートを日々行っています。その経験は、顧客の課題を丁寧にヒアリングし、最適な解決策を提案・サポートするこの仕事に大いに活かせます。

塾講師の経験で培ったスキルカスタマーサポート・カスタマーサクセスの仕事での具体的な応用力
コミュニケーション力    生徒や保護者とのやり取りで培った「相手に寄り添う聞き方」「わかりやすい説明力」は、顧客対応の基礎力としてそのまま活かせます。
継続的な関係構築力  生徒や保護者と長期スパンで信頼関係を築きながら成果を出す経験は、顧客満足度を高め、長期的な利用につなげる力として発揮できます。

2. 教育業界の知見を活かす専門職種

「教育への情熱は変わらない。でも、労働環境は変えたい」 「塾での経験や知識をもっと活かしたい」

そんなあなたには、教育業界に軸足を残しつつ、異なる立場で貢献できる専門職がおすすめです。

⑤ EdTech業界(企画・開発)

▶︎ どんな仕事?
EdTech(エドテック)とは、Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた言葉。教育系のアプリやオンライン学習サービスなどを企画・開発・運営する業界です。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
塾講師として培ってきた教育現場のノウハウが活かせます。

塾講師の経験で培ったスキルEdTech業界(企画・開発)の仕事での具体的な応用力
現場のニーズ理解  「生徒はこういう機能があれば喜ぶ」「先生はこんなシステムがあれば業務が楽になる」という現場感覚は、ユーザーの課題を解決するサービス開発において最も貴重。
教材知識どのような教材が学習効果を高めるかを知っているため、どんな動画教材やコンテンツを作るかといった企画・開発の即戦力として活かせます。

⑥ 企業の研修講師

▶︎ どんな仕事?
外部の企業の社員(主に新入社員や若手)に対して、ビジネスマナーやロジカルシンキング、リーダーシップなどの研修を行う仕事です。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
まさに「教えるプロ」としてのスキルが直結します。

塾講師の経験で培ったスキル企業の研修講師の仕事での具体的な応用力
指導力難しい内容をかみ砕き、分かりやすく伝える技術は、専門知識やビジネスマナーを効果的に受講者に伝える力として活かせます。
ファシリテーション能力    受講生を飽きさせず、参加意欲を引き出す「場づくりの力」は、研修での議論を促し、受講者の学びと定着度を深めるために役立ちます。

⑦ 教育系メディアの編集/ライター

▶︎ どんな仕事?
受験情報サイト、保護者向けの教育情報誌、あるいは教科書や参考書など、教育に関連するコンテンツの企画・編集・執筆を行います。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?
塾講師として培ってきた教育現場のノウハウが活かせます。

塾講師の経験で培ったスキル教育系メディアの仕事(編集/ライター)での具体的な応用力
専門知識受験トレンド、各教科のつまずきやすいポイント、保護者の悩みなど、現場で培った知見は、読者の関心が高い質の高い記事のネタとしてそのまま活かせます。
言語化能力複雑な学習内容を「生徒が理解できる言葉」に翻訳してきた経験は、専門的な情報も読者に伝わりやすい文章で書く上で不可欠なスキルです。

3. 未経験から挑戦できる安定・専門職種

「新たな分野にチャレンジしてみたい」 「手に職をつけて、将来も安定して働きたい」

そんなあなたには、未経験からでもチャレンジできる可能性の高い以下の職種がおすすめです。中途採用では即戦力が求められるのが一般的ですが、比較的未経験OKの求人を見つけやすい業界や職種を選べば、働きながら専門性を高めることが可能です。

⑧ ITエンジニア

▶︎ どんな仕事?
プログラミング言語を使って、Webサイトやアプリ、企業の基幹システムなどを作る仕事です。

▶︎ どんなスキルが活かせる? 

塾講師の経験で培ったスキルITエンジニアの仕事での具体的な応用力
論理的思考力プログラミングが「AだからBになる」というルールの積み重ねであるため、数学や理科の指導で養った筋道を立てて考える力が活かせます。
学習意欲常に新しい入試トレンドや指導法を学んできた姿勢は、進化の速いIT業界で新しい技術や言語を継続的に学び続ける意欲と共通します。

⑨ Webマーケター

▶︎ どんな仕事?
WebサイトやSNS、広告などを使って、商品やサービスが「売れる仕組み」を作る仕事です。

▶︎ なぜ塾講師に向いている?

塾講師の経験で培ったスキルWebマーケターの仕事での具体的な応用力
分析力「なぜこの校舎の生徒数は伸びないのか」「どのチラシが反響が良かったか」といったデータ分析の経験は、Webサイトのアクセスや広告効果を定量的に分析する力として活かせます。
仮説検証力(PDCA)「このコースを推してみよう」→「結果を検証する」という一連のPDCAを回す力は、Web広告やコンテンツ施策の効果を改善し続ける上で不可欠なスキルです。
計画実行力生徒の成績向上や講習の集客といった目標達成に向けて、計画を立てて実行した経験は、マーケティング戦略を計画通りに実行・管理する力に直結します。

⑩ 事務・バックオフィス

▶︎ どんな仕事?
企業の運営を裏方で支える仕事全般を指します。例:一般事務、経理、総務、営業事務など。

▶︎ どんなスキルが活かせる

塾講師の経験で培ったスキル事務・バックオフィスの仕事での具体的な応用力
PCスキル授業準備、報告書作成、保護者への連絡などで培ったWord、Excel、PowerPointなどのPCスキルは、事務作業において即戦力として活かせます。
マルチタスク能力授業、面談、事務作業、電話対応などを同時並行で処理してきた経験は、複数の業務を正確かつ効率的にこなす高い業務処理能力として活かせます。
コミュニケーション・調整力保護者や生徒、講師との連絡・調整を通じて培ったスキルは、社内の各部署や社外との円滑な連携・調整に役立ちます。

⑪ 公務員

▶︎ どんな仕事?
国や地方自治体(市役所、区役所など)の職員、または公立学校の教員(教員免許が必要)などです。

▶︎どんなスキルが活かせる?

塾講師の経験で培ったスキル公務員へのキャリアチェンジで活かせる点
試験突破力・計画力  そもそも受験勉強のプロフェッショナルであり、公務員試験の勉強法や学習計画の立て方に精通しているため、効率的に試験対策を進められます。
社会貢献意欲「人の役に立ちたい」という動機は、より広い範囲で市民の生活を支える公務員の仕事への高いモチベーションとして直結します。
安定性・将来性雇用が安定しており、給与も年功序列で上がっていくため、将来設計のしやすさという点も大きな魅力です。

もう限界かも?塾講師が転職を考える理由

よくある塾講師が転職を考える理由

「やりがい」と「不安」の間で揺れ動き、「転職」の二文字が頭をよぎるのは、決して甘えや根性がないからではありません。 

多くの塾講師が共通して抱える、構造的な理由があります。

① 労働時間と生活リズムの乱れ

塾講師の勤務時間は、多くの場合「午後〜深夜」です。

  • 平日は14時〜23時勤務。帰宅は終電間近。
  • 友人や家族が休んでいる土日こそ「かき入れ時」。
  • 夏期講習や冬期講習の期間は、朝から晩まで授業が詰まり、休みはほぼゼロ。

「世間とズレた生活リズム」が慢性化し、体力的な限界や、プライベートを犠牲にしているという孤独感から、転職を考える人は非常に多いです。

② 給与とキャリアの将来性への不安

やりがい搾取、という言葉もありますが、教育業界は「情熱」でカバーされがちな部分があります。

塾講師が将来に不安を感じる理由具体的な不安要素
給与の頭打ち教室長やエリアマネージャーになっても、責任の重さに見合った昇給が期待しづらく、キャリアの成長と収入アップが連動しにくいと感じる。
体力勝負の限界20代は乗り切れても、30代、40代と年を重ねた時に、立ち仕事や大声を出し続けるといった体力的な負荷を維持できるか不安になる。
業界の将来性少子化が進む中で、今の塾がこの先も安定して存続し続けられるのかという、漠然とした業界全体の将来への不安がある。

「この仕事を定年まで続けられるイメージが湧かない」と感じた時、多くの人がキャリアチェンジを意識し始めます。

③ 保護者対応など精神的なプレッシャー

塾講師は「先生」であると同時に、「サービス業」としての側面も強く持っています。

塾講師が精神的なプレッシャーを感じる理由具体的なストレス要素
成績向上の重圧授業料をいただいている以上、結果(成績アップ・合格)を出す必要があり、それが常に大きなプレッシャーとなる。
保護者対応のストレス熱心な保護者からの過度な期待や、時には理不尽なクレーム対応に追われることで、精神的に疲弊してしまう。
ノルマのプレッシャー生徒の成績だけでなく、「講習の受講コマ数」や「新規入塾者数」といった営業的なノルマが課され、授業以外の負担となる。

あなたの強み!転職市場で高く評価される3つのスキル

「自分には教えることしか…」と謙遜する塾講師は多いですが、それは大きな誤解です。

塾講師が日々の業務で当たり前にやっていることは、異業種では「喉から手が出るほど欲しい」高度なビジネススキルなのです。

① 目標達成に導くマネジメント能力

塾講師の仕事は、単なる「授業」ではありません。生徒という「プロジェクト」を成功(=志望校合格)に導く「プロジェクトマネージャー」そのものです。

塾講師の業務転職市場で評価されるスキル
生徒の志望校と現状の学力を把握する現状分析・目標設定能力
合格までの年間カリキュラムを作成する逆算思考・中長期の計画立案能力
月次テストや模試で進捗を確認するKPI(重要業績評価指標)管理能力
遅れがあれば補習や課題で調整する進捗管理・軌道修正能力
最終的に合格(目標達成)させる目標達成(コミットメント)能力

これほど体系的に「目標管理(PDCA)」を実践している職種は、実は多くありません。

これは営業職、企画職、管理職など、あらゆる仕事で必須のスキルです。

② 信頼を構築する高いコミュニケーション能力

塾講師は、生徒、保護者、同僚、上司など、立場の異なる多様な人々と日常的に接しています

塾講師の対人関係の経験    転職市場で評価されるコミュニケーション能力
対 生徒モチベーションを上げ、時に厳しく指導し、信頼を得る力(コーチング力)
対 保護者家庭の要望や不安を傾聴し、専門家として現状と対策を論理的に説明し、納得してもらう力(傾聴力・提案力・折衝力)
対 同僚(アルバイト講師)アルバイト講師を指導・管理し、チームとして目標を達成する力(リーダーシップ・マネジメント力)

これらはすべて、ビジネスの現場で不可欠な「高度なコミュニケーション能力」です。

特に、反抗期の生徒や心配性の保護者といった「難しい相手」との関係性を築いてきた経験は、他業種でも強力な武器となります。

③ 本質を見抜く課題解決・分析能力

生徒の成績が上がらない時、あなたはどうしていましたか?

「やる気がないからだ」と精神論で片付けるのではなく、 「なぜ、この問題が解けないのか?」 「どこでつまずいているのか?」 を徹底的に分析したはずです。

課題の分析(真因特定)具体的な解決策(指導・対策)
(分析)ケアレスミスが多い(対策)計算スペースの使い方を指導する
(分析)そもそも公式を暗記できていない(対策)毎回の小テストで定着度を確認する
(分析)文章題の意味を理解できていない(対策)問題文の図解を習慣化させる

この「現象(点数が取れない)」の裏にある「真因(つまずきの原因)」を特定し、「具体的な解決策(指導法)」を提示して実行するプロセス。

これは、法人営業やマーケターが行う「課題解決」のプロセスそのものです。

転職を後悔しないための成功ステップ

あなたの強みがわかったところで、次はその強みを武器に「転職成功」を勝ち取るための具体的なステップに進みましょう。 

「勢いで辞めたけど、次が決まらない…」とならないために、準備が何より重要です。

① 自己分析とキャリアの棚卸し

転職活動の「土台」であり、最も重要なステップです。

ここが曖昧だと、面接で説得力を欠いたり、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔したりします。

(1)何をやりたいか?(動機・興味)

  • なぜ転職したいのか?(例:時間を大切にしたい、もっと稼ぎたい)
  • どんな状態なら「幸せ」か?(例:土日休み、専門性が身につく)
  • 塾講師の仕事の「何が好き」で「何が嫌」だったか?

(2)何ができるか?(スキル・強み)

  • 前章で解説した「3つの強み」を、あなた自身の具体的なエピソード(生徒の成績をどう上げたか、保護者とどう向き合ったか)で裏付けてください。
  • 成果は、「営業(集客)目標を120%達成した」「アルバイト講師の離職率を下げた」など、客観的にわかりやすい数字で表現するようにしましょう。

(3)何をすべきか?(価値観・条件)

  • これだけは譲れない、という条件を決めましょう。(例:年収400万円以上、残業月20時間以内、勤務地など)
  • ただし、条件を固めすぎると選択肢が狭まるので、優先順位をつけることが重要です。

② 応募書類の作成と企業研究

自己分析ができたら、それを「企業に伝わる言葉」に翻訳する作業が、応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成です。

塾講師が陥りがちなワナ

  • 「生徒の成績を上げました」「保護者から信頼されていました」といった抽象的な表現に終始してしまう。
  • 「数学を教えていました」など、業務内容の羅列になってしまう。

成功のポイント

  • 「塾業界の当たり前」を「ビジネス用語」に翻訳する
    • (例)「生徒の成績を上げた」 →「現状分析に基づき学習プランを策定。PDCAサイクルを回し、KPI(模試の偏差値)を管理することで、半年で偏差値を10ポイント向上させ、KGI(志望校合格)を達成した」
  • 企業研究:なぜ、その会社なのか?
    • 「なぜ営業?」「なぜIT?」だけでなく、「なぜ同業他社ではなく、弊社なのですか?」という質問に、自分の強みと絡めて答えられるよう、徹底的に企業を研究しましょう。

③ 面接対策と転職エージェントの活用

書類選考が通ったら、いよいよ面接です。

面接を突破するためには、応募先の企業がどのような人材を求めているのかを深く理解し、その企業に合わせた対策を行うことが重要です。

しかし、インターネット上の情報だけで企業の“今”の採用ニーズや、実際にどのような質問をされるのかを把握するのは簡単ではありません。

そこでおすすめなのが、転職先の企業や業界を熟知した転職エージェントの活用です。

転職エージェントの活用

ここまで読んで、「自己分析も書類作成も面接対策も、一人でやるのは大変だ…」と感じませんでしたか?

その通り、転職活動は「情報戦」であり「戦略」です。

後悔しない転職活動をスムーズに進める上では、業界特化型のエージェントを活用することは非常に有効です。

非公開求人の紹介一般には公開されていない、優良な非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
塾の特徴などの情報提供どのような特色がある塾か、どのような人材が求められているかなど、求人情報からではわからない情報を教えてもらうことができます。
応募書類の添削・面接対策履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接などを通じて、あなたの魅力を最大限に引き出すサポートをしてくれます。
企業との橋渡しあなたの強みを企業に伝え、企業との間に入って年収交渉や入社時期の調整などを行ってくれます。
第三者視点でのアドバイス客観的な視点から、あなたのキャリアプランや転職活動の進め方について具体的なアドバイスを提供してくれます。

まとめ:自信を持って、新しいキャリアへの一歩を

塾講師という仕事で培ったあなたの「生徒を想う力」「目標へ導く力」「課題を解決する力」は、どこへ行っても通用する本物のスキルです。

この記事で紹介した11の転職先は、あなたの輝かしいセカンドキャリアの、ほんの一例にすぎません。

大切なのは、「自分には無理だ」と諦める前に、まずは「情報収集」という最初の一歩を踏み出すことです。

「ちょっと話を聞いてみるだけ」 その軽い気持ちが、あなたの人生を好転させるきっかけになるかもしれません。

少しでも悩んだ際には、教育業界特化の転職エージェント「教育転職ドットコム」にご相談ください。

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教育転職ドットコム 吉田

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新卒で会計コンサルティングファームに入社し内部統制構築支援や決算早期化支援プロジェクト等に携わった後、リクルートへ転職。教育領域で大学を中心とした高等教育機関の募集戦略の策定やマーケティング支援に携わる。その後学習塾を立ち上げ、創業2か月で単月黒字を達成。学習塾運営のみならず、高校大学受験のための進路指導講演会、高校入試問題の作成等、「教育」分野へ広範にわたって関わり、2022年株式会社コトブックへ参画。

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